セアカゴケグモは元々は日本に生息していない外来種の毒をもった蜘蛛です。
1995 (平成7)年11月に大阪府ので初めて発見されました。
その後、各都道府県でも確認がされていて、2015年9月時点では42の都道府県で確認されていて、
全国に広がっています。
平成20年度に大阪市内で初のセアカゴケグモに咬まれた事故が起きて以来、
各地での被害も報告されていて、
公園や小学校でも目撃情報も度々ニュースになっています。
今回の記事では、セアカゴケグモの生態と、見分け方、駆除方法、噛まれた時の対処法についてまとめます。
Contents
セアカゴケグモの特徴と生態【画像あり】
セアカゴケグモってどんな虫
和名:セアカゴケグモ(背赤後家蜘蛛)
英名:Latrodectus hasseltii
生息範囲:日本全国(世界中にる)
活動時期:6月~10月
体長:メス8mm~10mm オス3mm~5mm
寿命:メス2-3年 オス6-7か月
特徴①:背中が赤い後家グモメスは有毒の牙をもっている
弱点:ピレスロイド系の殺虫剤
セアカゴケグモの卵【画像あり】
セアカゴケグモの卵は卵のうの中に卵がいっぱい入っています。
成虫のセアカゴケグモはピレスロイド系の殺虫剤で駆除ができますが、
卵には効果がなく駆除する事ができません。
セアカゴケグモの卵は、何かに包んで、
足でつぶすか焼却などの方法で駆除をします。
セアカゴケグモの巣の見分け方
セアカゴケグモの巣はよく見る蜘蛛の巣のイメージとは違い、
3次元的な巣をするります。
巣の上部には粘着性がなく、ここで卵を孵化させます。
巣の下部には粘着性がある糸を使い餌である虫を捕まえる構造になっています。
公園や小学校などでも巣が発見されていて、
地面に近いところ、直射日光が当たらない、
水はけがよい場所に巣を作る事が多いです。
良く巣を作るところとしては、側溝のふたの裏側(グレーチング)、
ガードレールの支柱付近、フェンスの隙間プランター、ベンチの下などに巣を作ります。
冬には自動販売機の裏や下に生息している事も多いため、
注意が必要です。
セアカゴケグモの毒
セアカゴケグモの毒はα-ラトロトキシンという神経毒です。
噛まれたからといっても重症化する事はまれですが、
全身に痛みや、吐き気などの症状がでて、重症化するケースもあるようです。
小さいお子様や赤ちゃん、高齢者が噛まれた場合には重症になりやすいと言われているため、
万が一噛まれてしまった場合にはセアカゴケグモに噛まれた箇所を水で洗うなどして清潔にして、
すぐに医療機関に診察を受けに行ってください。
セアカゴケグモを見つけたらどうする
セアカゴケグモを見つけた場合には絶対に素手で捕まえたりさわるのは避けましょう。
セアカゴケグモは基本的にはおとなしく攻撃的な蜘蛛ではありません。
毒蛾自体も長さは短く素手で触らない限りは噛まれる事はありません。
セアカゴケグモを駆除する
セアカゴケグモは一般に販売されている家庭用の殺虫剤(ピレスロイド系の殺虫剤)で駆除をする事ができます。
殺虫剤がない場合には足で踏みつぶしてしまっても大丈夫です。
また、セアカゴケグモの卵は殺虫剤で駆除ができないため、
袋などの入れ物の入れてから足で踏みつぶして駆除をします。
駆除をする際にも絶対に素手でさわらないように、
軍手や手袋を着用して駆除をするようにしてください。
自治体に連絡をしよう
セアカゴケグモも見つけた場合の対処方としては、
見つけたら、各市区町村の保健所などに連絡をしましょう。
周辺の調査や駆除などもやってくれるので、
セアカゴケグモを見つけたときは、駆除をしてから、自治体に連絡をいれましょう。
セアカゴケグモに噛まれたら
セアカゴケグモは攻撃的なくもではないので、
素手で触ったりしない限り刺される心配は多くありませんが、
それでもセアカゴケグモに噛まれてしまった場合には、
セアカゴケグモに噛まれた部分をすぐに水で洗い流して、医療機関に診察を受けに行きましょう。
噛まれたセアカゴケグモを駆除してからビニール袋などに入れてもっていると、
より適切に治療を受ける事ができるので、
できれば駆除をして、持参をするようにしましょう。
この際も素手で触る事はさけましょう。
セアカゴケグモの生態・特徴・見分け方・駆除方法まとめ
・セアカゴケグモは素手では絶対にさわらない
・見つけたら自治体に連絡をする
・すぐに水で洗って医療機関を診察する
セアカゴケグモは日本に元々いない外来種ですが、
現在は42の都道府県で目撃がされています。
セアカゴケグモ事態は攻撃性があるクモではなく、
噛まれたとしても重症になるケースは稀ですが、
乳幼児や高齢者の場合には重症になるケースもあります。
必ずセアカゴケグモを触ったり、駆除をする際には、手袋や軍手などを着用して行いましょう。
駆除方法は家庭で一般に使用をする殺虫剤で駆除する事ができます。
殺虫剤がない場合には足で踏みつぶしても大丈夫です。
卵には殺虫剤が効かないため、ビニール袋などの入れ物に入れて、
踏みつぶして駆除をしましょう。
セアカゴケグモを見つけた際には各自治体にも連絡を忘れずにするようにしましょう。